使い方は前と変わってないのにiPhoneのバッテリーの持ちが悪い！

という場合、考えられる原因で一番可能性が高いのはバッテリーの劣化です。
画面や他のパーツの破損や故障は注意していれば回避できるとは思いますが、
バッテリーの劣化はどれだけ気を付けても使う限りは避けられません。

スマホのバッテリーってどれぐらい持つの？

スマホのバッテリーの寿命についてお客様からご質問が多いのですが、
1年半から2年前後で性能のピークを迎え、その後はだんだんと性能が落ちていくと言われています。

ただ、これは平均的な環境や充電消費での目安です。
バッテリーの性能低下は年数よりも使用回数が重要で、
100%分の充電一回をフル充電一回とし、
このフル充電を500～600回すると性能が落ちるとされており、
大抵は1年半から2年位でこの数字に達するので、
前述の1年半から2年前後で性能低下という話にも当てはまります。

充電回数が増えれば増えるほど性能低下も早まるわけなので
バッテリーを長持ちさせるコツは充電の消費を抑え、
充電回数を減らすという事になります。

しかし、それだけで何でもできるスマートフォンだからこそ、
意識的に使い方を制限するというのは難しく、
バッテリーの劣化に無理に抗うよりは、
バッテリーの劣化や交換、スマホ本体の買い替えなどなど…
劣化した時にどうするか？に備えたほうが良い気もします。

iPhoneのバッテリー状態を客観的に見よう！

スマホのバッテリー情報や診断をしてくれるアプリもたくさん出ていますが、
iOS 11.3以降
6以降のiPhone
であれば、バッテリーの劣化具合の情報がすぐに確認できます。

設定
↓
バッテリー
↓
バッテリーの状態

と進んだ先の「最大容量」の右に書かれた数字が、
そのiPhoneのバッテリーの能力を示すものです。

写真のiPhone１１proは本日、修理の相談に来られたお客様のもので最大容量は８４％
数字が低くなればなるほど性能も落ちていきます。
ここにも個人での感じ方や使い方による差はありますが、
90%を下回った位から持ちが悪いと感じ始める方が増え、
80%を下回ると急なシャットダウンや
充電残量の増減が激しくなるといった症状を感じる方が増えます。
バッテリーの劣化が進み続けると、どれだけ充電しても起動しなくなったり、
充電口には問題がなくてもバッテリーが原因で充電の反応がなくなる事もあります。

ですが、これもやはり個人差やiPhone自体の個体差もあるので
全部が全部そうなるとは限りません。

コチラのお客様は、使っていて充電の減りが早いと感じるようになり、
使い始めて3年ほどになるので、バッテリーの状態を調べると
８４%という数字だったので、相談を…と来店されました。

８４%の最大容量だと結構劣化しているので充電の減りが早いと感じてもおかしくはありません。

お聞きすると、使い方は普通だそうですが、ご自宅でもご勤務先でも
いつでも充電が可能な上、充電残量が70%を切る前に充電することが多いそうです。
長時間充電ができない状況になる事が少ないので、
そうなった時も、そんなものか…と感じるだけで、
そんなにバッテリーが劣化しているとは思わなかったそうです。

バッテリーの状態から分かった最大容量の数字からすると
バッテリーは劣化しているといえますが、
使用者本人は不便を感じていない・・となると、
交換を急ぐ必要は無い気もします。ですが

最大容量が例え９０%ほどあったとしても、充電の持ちが悪いと感じるのであれば

それは交換を推奨いたします。

最大容量は悪くないのに
使用者からすると減りが激しく感じることもあり、
この場合は電波環境や使用するアプリに原因があることもあります。

今回のお客様はまだまだ同じ端末を使うつもりだし、と交換することになり、
お預かりして30分ほどでお返しできました。

バッテリーの情報という客観的な情報と、
使っていての感想という主観的な情報。

これが一致しているのなら問題ないのですが、
ずれているのなら、環境や使い方の問題も考えられます。
条件が整っていれば、すぐに確認できる情報です。

バッテリーが膨張してしまっている、画面と本体に隙間ができている

そうなる前に電池の交換をお勧めします👌