
日本でもiPhoneでApp Store以外の配信経路を使ったアプリダウンロードができる仕組みが導入されました。
ここでは、実際にどんなサービスがあり、どうやって使うのかを解説します。
日本で利用できる仕組みは「代替アプリストア方式」
今回の変更により、日本のiPhoneでもAppleが認可した代替アプリマーケットプレイスを通じてアプリを入手できるようになりました。
重要なのは、Webサイトから直接IPAファイルを落とす「完全な野良アプリ解禁」ではないという点です。
あくまでAppleの基準を満たした第三者ストアを経由する形で、ユーザーにはインストール前に明確な警告・説明画面が表示されます。
実際に存在する代替アプリストアの例
すでに海外(主にEU)では、以下のような代替アプリストアが実際に運用されています。
AltStore PAL
iOS向けの代替アプリストアとして有名なAltStoreの公式版です。
エミュレーター系アプリや実験的アプリなど、App Storeでは配信されにくいアプリを扱っています。
公式サイト:https://altstore.io/
Setapp Mobile
Mac向けサブスクリプションサービスで知られるSetappが提供するiOS向けアプリ配信。
月額制で複数アプリをまとめて利用できる点が特徴です。
公式サイト:https://setapp.com/
AltStore PALは既に日本での利用に対応しています。
実際の利用する流れ
日本対応した代替アプリストアを利用する場合、流れは次のようになります。
1.Safariなどで代替アプリストアの公式サイトへアクセス
2.Appleによる警告画面を確認し、ストアのインストールを許可
3.インストール後、ストア内からアプリを選択・導入
4.以降はそのストア経由でアップデート管理
App Storeと異なり、アプリの配信元や更新方針はストアごとに異なるため、信頼性の確認がより重要になります。
どんな人が使うとメリットがある?
すべてのiPhoneユーザーが必ず使う必要はありませんが、次のような人にはメリットがあります。
・App Storeでは配信されていないアプリを使いたい。
・エミュレーターや開発者向けツールに興味がある。
・サブスクリプション型で複数アプリをまとめて使いたい。
注意点と現実的なリスク
自由度が上がる一方で、注意すべき点もあります。
・App Storeと同等の審査が保証されるわけではありません
・アプリの不具合や情報漏洩リスクは自己管理が前提になります
・トラブル時の問い合わせ先がAppleではない場合があります
まとめ
日本でもiPhoneのアプリ配信は「App Store一択」ではなくなりつつあります。
すぐに全員が使う変化ではありませんが、選択肢が増えたこと自体が大きな転換点です。
公式情報を確認しつつ、安全に活用する姿勢が重要になります。



